外山恒一が大人気

「思想界の北島マヤ」というニックネームがどれほど知られているかは知らないが、ともかく外山恒一が人気のようだ。都知事選の影響というよりも、例の衝撃的な政見放送のためだろう。彼は鹿児島の生まれだが、福岡でその名をよく知られており、筑紫丘高界隈での騒動などは世代の違う自分の耳にも多少入って来てはいた。僕が中学生の頃だったか、SPA!か何かの週刊誌によく登場していて、いつかの号で「革命のための慰安婦募集!」とぶち上げているのをうっすら記憶しているのだが、下記を読むとどうもマジだったみたいね。

 その数年後、外山に会った時、聞いてみた。あれで応募はあったの?と。
「おっさんが怒って、言ってきただけですよ」
と言う。けしからん。何てことを言うんだ、と怒ってたんだろう。あるいは、怒鳴る形をとりながら、本当は、「応募」かもしれない。ホモの「従軍慰安夫」かもしんない。「ウーン、どうでしょうね。違うと思いますが…」と本人は言っていた。
 「反応は、それ一件だけだったの? 他にもあったでしょう」と更に私は、しつこく問いつめたわさ。そしたら、とうとう自供した。
 「実は、一人、女性が応募してきた」と。
 ヒャー、本当にいたんだ。それで、会って、ボランティアの貴い志を受けたという。しかし、いいのかな。SPA!がそんな媒介をして。でも、「売春」じゃないし、ボランティアだ。いうならば、「捧春」だ。ちくしょう、とうらやましくなった。そんなことなら、オラも「夕コペ」で募集すればよかった。でも、誰もこないやね。オラじゃ。若くて、カッコいい外山だから、応募があったんだ。じゃ、さぞや革命的なプレイだったんだろうと外山に聞いたら、「正常位です」。いかんじゃないか。既成の秩序や、管理教育に反抗する革命家が正常位じゃ。と、オラは、怒って言いましたっけ。
 その後、外山は、さらに激しく革命運動を展開する。「仲間」だと思われていた左翼にも喧嘩を売る。そして、暴れまくり、あげくの果てに逮捕され、二年間の獄中生活だ。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Gaien/2207/2005/shuchou0314.html

大学時代、社会人学生で自分と同学科・同郷の人がいて、その人は外山とほぼ同い年だった。外山のニックネームとして「大野城の魔人」なる異名を流行らせようとしばしば使っていたが、当時の学生で外山を知っているのはほとんどいなかったから、相手にしているのは僕だけだったと思う。まあこれからも流行る事はないかな。
ローカルなトリックスターから前衛的パフォーマーとして外山は広く名を知られるようになったが、都知事選が終われば彼のことを覚えているものも少なくなるだろう。だが、外山恒一という存在は、僕の心の中で生き続ける。

キリンチャレンジカップ・日本−ペルー

日本 2 − 0 ペルー
得点:巻(19分)高原(54分)
GK 1 川口能活
DF 4 田中マルクス闘莉王
DF 6 阿部勇樹(→中村憲剛60分)
DF 22 中澤佑二
MF 3 駒野友一
MF 7 遠藤保仁(→羽生直剛67分)
MF 10 中村俊輔(→藤本淳吾84分)
MF 13 鈴木啓太(→家長昭博84分)
MF 21 加地亮
FW 9 巻誠一郎(→矢野貴章67分)
FW 19 高原直泰(→水野晃樹84分)

簡単に雑感のみ。オシムジャパンの試合の中で、もっともジーコジャパンっぽい試合だった。実際ドイツに行ったメンバーが多くスタメンだから当然なのだが。自分が見たかった中田浩二が呼ばれなかったのは残念だけれど、中沢・闘莉王のCBコンビを見ることができたし、俊輔・高原と海外組の充実した2人も呼ばれたからまあ良し。
フレンドリーマッチとはいえ過去のペルーとの対戦成績は2分け1敗と未勝利。苦手意識を解消するためにも勝利できたことは良かったといえる。2得点はいずれもセットプレーというのはちょいと不満だが、合流して間もない2人を攻撃の核とする以上はしょうがないだろう。
イビチャ時代の千葉はしばしば2バックという攻撃的な布陣を取ったが、この試合の日本はその千葉と共通した陣形を感じさせた。CBの2人に高さがあるから、SBの2人は攻撃時に思い切って重心を前におくことができる。阿部と啓太というダブルボランチも守備面では安定しているから、こなれていけば非常に攻撃的な日本を見ることができるかもしれない。特にこの試合で駒野が再三見せた前進は、三都主とはまたちがった感じで面白い。駒野が右にいた方が寿人を活かしやすいとの声もあるが、その辺りはこれから精進ということで。
俊輔のロングパスやサイドチェンジの精度はさすがに高く、また憲剛と組んでの中盤もこれからが楽しみになるプレイ振りだった。一方でサウジ戦で見せたようなスピーディさはそれほどなく、むしろ水野や家長らが入った後の方がオシムジャパンらしさを感じさせた。ジーコ時代は柱として使われた俊輔だが、オシム麾下にあってはむしろジョーカーというか、ゲームの中でアクセントをつける役割を任されるのかも知れない。オシムが志向するスタイルなら、当然走力に優れる羽生の方が馴染むだろうし。
ところで、この試合の加地さんはあまり積極的に攻め上がりませんでしたね。俊輔が内側でプレイするから、バランスを取って抑えたかな?自分は、あの間合いを計りつつズバッと抜く加地さんがもっと見たいです。