すごいことを言う人だ

北海道苫小牧市の食肉加工販売会社「ミートホープ」が豚肉などを混ぜたひき肉を「牛ミンチ」として出荷していた問題で、北海道警は24日、不正競争防止法違反容疑で、同社と取引先の「北海道加ト吉」など十数カ所を家宅捜索した。
ミート社は、偽牛ミンチ以外にも産地の偽装や賞味期限の改ざんなどさまざまな違法行為をしていた疑いが出ており、道警では、田中稔社長(68)の指示で、長期間にわたり大規模な偽装が行われていたとみて、詐欺容疑の適用も検討している。田中社長は強制捜査を前にこの日朝、「販売店も悪いし、半額セールで喜んで買う消費者にも問題がある。消費者も安いものばかり求めるから…」と自分のことは棚に上げるように言った。
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070625-217736.html

原材料の偽装をしないことが前提で市場が回ってるんだから、そこで悪どいプレイヤーが偽装を行って廉売を進めたら、過当競争がいつまでたっても収まらないでしょ。不正な手段で値下げをされたら他のプレイヤーは健全な競争を行おうとしても巻きこまれてしまうわけで。偽装をしなきゃ市場で生き残れないような企業は、市場から退出するのが筋だよ。
ちなみにこれは労働問題とも共通する構図で、不当に安い値段で労働力を売っていると買い叩きは激しくなる一方。だからこそ、労働量に見合わない価格で大きなプロジェクトを契約したり、恒常的なサービス残業なんてのは、どこかで各人が踏み止まらなけりゃならないんですね。
それにしても、「羊頭狗肉」→「悪貨は良貨を駆逐する」の素敵なコンボだな。