2008年J2第16節・アビスパ福岡‐ベガルタ仙台

試合に集中したいです、社長。

アビスパ福岡2−0ベガルタ仙台
得点:佑昌(60分)大久保(81分)
蜂メンバー
GK 1神山竜一
DF 5長野聡
DF 6布部陽功
DF13柳楽智和
MF11田中佑昌
MF 3山形辰徳
MF18鈴木惇(→ルダン69分)
MF 7久藤清一(→久永辰徳87分)
MF 8タレイ
MF17中島崇典
FW19大久保哲哉(→黒部光昭89分)
http://www.jsgoal.jp/result/2008/0525/20080200030320080525_detail.html

フォーメーションは5-4-1になるのかな、柳楽・聡の両CBの後ろに布さんがスイーパーとして1枚余る形。サイドの高い位置に佑昌と惇が位置し、その後方にナカジと辰徳がSB気味に構える。中央は久藤とタレイが、ボランチというよりCHとして動き回り、1トップにはジャンボ。マンマークでスイーパーって最近は珍しい形で、試合前はどうなることかと思ってたけど、意外にハマった。ベガルタはこちらのマークをうまく剝がせず、ボール回しも滞留してる感じ。こちらとて組織的守備は相変わらず構築されていないのだけれど、相手の2トップに対して2枚+1枚でサンドする守りで何とか持ちこたえる。前半31分、相手のペネトレイトに対応しようとした辰徳がPKを与えた時にはどうなることかと思ったけど、神山の神セーブでゴールを許さず。これで完全に流れをものにした感じ。ベガルタが1トップにしてきたら対応しきれなかったかもね。
攻撃面では、惇のクロスと配球、ナカジの激しいオーバーラップ、タレイと久藤の献身的な走りに助けられ、ここ数試合とは見違えるようなオフェンスだった。特に惇と久藤のパスは何度もスタンドを沸かせていた。先取点は佑昌。セットプレーからボールがこぼれたところをPAカドで拾って、左足でシュート。ボールは相手守備陣をすり抜け、ポストに当たってゴールイン。今節は精度の低いクロスを連発してストレスがたまっていたけれど、ゴールしたからまあ及第点か。しかしドリブルもクロスも駄目となると、生きていく道がないぞ、佑昌よ。2点目はジャンボ。ベガルタが前がかりになったところで後方からのパスを受け、巧みなステップで相手DFをかわし、相手GKの脇を通すシュート。この時のスタンドの雰囲気は最高だったねえ。
この試合、コアサポはいつもの選手コールも段幕もチャントも一切なし。一般観客と同じ手拍子と声援のみ。最初は仙台サポがゴール裏で太鼓たたいてたけど、試合が進むにつれてその太鼓の音も聞こえなくなっていった。スタジアムは拍手と歓声と溜息ばかりがこだまする。選手の一つ一つのプレーにスタンドは声援を送り、その声に呼応するように選手は自分のプレーに自信を深めていく。いつものスタジアムとはまた違った形の、素朴かつ真剣なエネルギーが満ちたピッチがそこにあった。コアサポのチャントに慣れた体には、こんな風景がよく沁みるね。観客がどんなプレーに拍手を送るのか、選手にもよく伝わって良かったんじゃないかと。
ゲーム外のことで悩まされる日々が続いていたけど、やっぱり素敵なゲームを見せられればアビスパへの想いは胸の中で熱くなる。次節はアウェー鳥栖に乗り込んでの九州ダービー。かすかに見えた光明を何とか繋げていきたいものだ。