スマートな運営

 展示の入れ替え作業などは、お客さんに見せる仕事じゃない。
 できることなら、開館時間外にやりたいのだけど。
 開館前は他の作業で手一杯だし、閉館後は早く帰りたいと急かされるし。
 「この展示は、館内整理日に」と案を出したものを、なぜ開館中に入れ替えようとするか。この展示を入れ替えるには、エントランスの通路を半分も占拠して、いかにも「作業中です」という状態にしないとならないと言うのに。すぐにでもやらないと時期を逃す展示を、準備ができているにもかかわらず、なぜほったらかすか。わからん。
図書館雑記&日記兼用:サービスはできるだけスマートに。 - livedoor Blog(ブログ)

自分も一時期はそのように考えていたけれど、今はそうでもない。
ルーチン化した事務作業なんかはバックヤードでさっさと処理してしまって構わないんだけど、館内での特別展示などのイベントめいたことは、むしろ事前・事後のあれやこれやにも見せられる部分があるのではないか、コンテンツの一環をなすのではないか、とそんなことをぼんやり考えている。
ユーザーは客にあらず、ライブラリアンは主権者にあらず、というスタンスに今の自分は傾いているんだけども、あまりにもスマート過ぎる運営は利用者と図書館の間に隔たりを生み、ユーザーの主体性の芽を摘んでしまうのではないか、という危惧を抱くんだよね。なので、どうにかして利用者自身の参加意識をかきたてられないもんか、そういう方向性でちょっと知恵を絞りたいわけで。
それは言うなれば、「この図書館はワシが育てた」とユーザーに思わせるということなのです。