J1第15節

アビスパ福岡 1 − 2 清水エスパルス
明日にはもう次の試合があるが、アビスパにとって厳しい試合が続いている。いまさらながら、シーズン前の補強、中断期間中の監督交代と新選手の加入、いずれもさほど有効でなかったと感じている。J2時代のアビスパの長所といえば、中盤から後ろの組織的な守備と、両SBの果敢な攻め上がりを活かす攻撃陣の連動だろう。攻守のうち守りについてはJ1でも何とか通用するんじゃないかと言われ、事実、チーム失点数の少なさは15節終了時点で2位。となると、足りないピースは決定機に得点するアタッカーと言うことになる。
シーズン前の補強はベストではなかったにせよ、今思えばマシではあった。久藤、布部というJ1を知る中盤の2人をセレッソから補強し、またアタッカーの薮田と複数のポジションをこなせる吉村を獲得したことで、前線の高さ以外は何とか陣容を整えられたのだから。前半戦は結果こそ出ていなかったが、内容を見れば松田サッカーは十分機能していたと思う。
結局中断期間中に松田監督を解雇し、川勝新監督を迎え、バロン、佐伯、飯尾という選手を獲ってきたわけだが。今のところ失敗と言わざるを得ない。補弱でしたね。飯尾はまだ動きだけは悪くないが、バロンと佐伯については意味がなかった。と言うか3人とも現有メンバーで何とかなる程度の働きしか見せていない。見ている側としては選手や前監督ばかりに責任があるとは思えないので、長谷川をはじめとするフロントにこそ反省していただきたい。あと新監督は、いきなり3バックを始めて機能させられるなんて思わないで欲しい。数少ないストロングポイントをちゃんと活かしてくれよ。