キリンチャレンジカップ・日本−ペルー

日本 2 − 0 ペルー
得点:巻(19分)高原(54分)
GK 1 川口能活
DF 4 田中マルクス闘莉王
DF 6 阿部勇樹(→中村憲剛60分)
DF 22 中澤佑二
MF 3 駒野友一
MF 7 遠藤保仁(→羽生直剛67分)
MF 10 中村俊輔(→藤本淳吾84分)
MF 13 鈴木啓太(→家長昭博84分)
MF 21 加地亮
FW 9 巻誠一郎(→矢野貴章67分)
FW 19 高原直泰(→水野晃樹84分)

簡単に雑感のみ。オシムジャパンの試合の中で、もっともジーコジャパンっぽい試合だった。実際ドイツに行ったメンバーが多くスタメンだから当然なのだが。自分が見たかった中田浩二が呼ばれなかったのは残念だけれど、中沢・闘莉王のCBコンビを見ることができたし、俊輔・高原と海外組の充実した2人も呼ばれたからまあ良し。
フレンドリーマッチとはいえ過去のペルーとの対戦成績は2分け1敗と未勝利。苦手意識を解消するためにも勝利できたことは良かったといえる。2得点はいずれもセットプレーというのはちょいと不満だが、合流して間もない2人を攻撃の核とする以上はしょうがないだろう。
イビチャ時代の千葉はしばしば2バックという攻撃的な布陣を取ったが、この試合の日本はその千葉と共通した陣形を感じさせた。CBの2人に高さがあるから、SBの2人は攻撃時に思い切って重心を前におくことができる。阿部と啓太というダブルボランチも守備面では安定しているから、こなれていけば非常に攻撃的な日本を見ることができるかもしれない。特にこの試合で駒野が再三見せた前進は、三都主とはまたちがった感じで面白い。駒野が右にいた方が寿人を活かしやすいとの声もあるが、その辺りはこれから精進ということで。
俊輔のロングパスやサイドチェンジの精度はさすがに高く、また憲剛と組んでの中盤もこれからが楽しみになるプレイ振りだった。一方でサウジ戦で見せたようなスピーディさはそれほどなく、むしろ水野や家長らが入った後の方がオシムジャパンらしさを感じさせた。ジーコ時代は柱として使われた俊輔だが、オシム麾下にあってはむしろジョーカーというか、ゲームの中でアクセントをつける役割を任されるのかも知れない。オシムが志向するスタイルなら、当然走力に優れる羽生の方が馴染むだろうし。
ところで、この試合の加地さんはあまり積極的に攻め上がりませんでしたね。俊輔が内側でプレイするから、バランスを取って抑えたかな?自分は、あの間合いを計りつつズバッと抜く加地さんがもっと見たいです。