U21日本代表対中国戦

・中国 0 − 2 日本
後半7分 本田圭佑、同17分 増田誓志
日本のフォーメーションは3-6-1。GKは西川周作、3バックの真ん中に伊野波雅彦、右CBに青山直晃、左CBに増嶋竜也、右WBは中村北斗、左WBは本田圭佑、中盤下がり目に枝村匠馬青山敏弘、OMFが梶山陽平増田誓志、1トップは苔口卓也
オランダで行われたワールドユースでは、中国がグループリーグを全勝したのに対し日本は1勝も出来ず。そういう意味では中国は格上とも言えるわけで、まだチームを立ち上げて間もない反町ジャパンは、守備的な布陣で慎重にゲームに入ったのではないだろうか。コケの1トップとは思いもしなかったよ。で、前半は中国がアグレッシブに動き回り、日本は攻める機会は少なかった。危険なシーンもいくつかあったが、西川の好セーブとDF陣の懸命な守備で凌ぎつつ、敵の綻びを狙うという感じ。青山敏が序盤で退いたのはちょっとかわいそうだったね。悔しかっただろうな。代わりに投入されたのは法政大学の本田拓也。彼が献身的に広く動き回ることで、中盤の守備を制圧できたのは大きかったと思う。
後半になると徐々に日本が攻めに出るシーンが多くなる。先制点は後半7分。右サイドの高い位置で梶山がボールをキープし、それを枝村が追い越す。ボールを受けた枝村がダイレクトでファーにクロス。外から走りこんだ本田圭佑がヘッドでドンピシャゴール。右でタメて左が決める、中身の詰まった見事なゴールだった。ビハインドを背負った中国は攻勢に出るものの、集中した守備で日本も前半ほどはやられず。追加点は後半17分。北斗のパスに呼応して増田が相手ラインの裏に走り、PAに進入。カバーに来る相手選手を落ち着いた切り返しでかわし、冷静に左足でシュート。相手GKの頭上を抜き、ゴールに突き刺さった。これで2点差。後半24分には前線からの守備に優れたカレンが入り、DF陣の奮戦もあって中国の決定的なシーンは激減。日本優勢のままタイムアップを迎え、反町ジャパンの初陣はアウェーでの快勝となった。おめでとうございます。
全体としては、これからが楽しみなチームになったと思う。細かなコンビネーションとか連動性の面では未整備な部分が多かったけれど、全員が攻守に献身的に走り、個々の局面では激しく相手に対峙できていたんじゃないかな。ゴールシーンは2つとも良かったね。特に2点目は、増田がPA付近に走った時点で「あ、切り替えしてズドンと決めるわ。」と思った。ホントにそうなって笑ったが。鹿島の選手って年齢の割りに老練というか、風格を感じるプレーが多いんだよね。僕の勝手な印象だけど。あの場面でも、絶対に増田は焦らず決められるという妙な確信があった。ヤナギもあの落ち着きがあればなorz。ともかくこれからに期待したいね。オリンピック予選では中東勢もしくはオーストラリアとの対戦はほぼ間違いないのだから、それまでに個人のスキルとチームの連動性をそれぞれに高めていって欲しい。強化はまだ始まったばかりだよ。