28節・ジュビロ磐田戦

アビスパ福岡2−1ジュビロ磐田
得点:中村北斗 城後寿 鈴木秀人
蜂スタメン
水谷
吉村 柳楽 亨 アレックス
久藤 北斗 佐伯 誠史
薮田 布部

博多の森に1万6千を超える観衆を集め、好調のジュビロ磐田を迎えた一戦。技術ではやはり劣るものの、運動量と玉際の強さで競り勝ち、後半に2点を奪って勝点3を挙げたすばらしい試合となりました。
所用のためキックオフの30分前にスタジアムに入ったのですが、さすがにジュビロ相手とあっていつもよりお客さんが多かったですね。バックスタンドアウェー寄りの高いところから見ていましたが、バック、ゴール裏ともぎっしり入った感じでした。磐田は最近調子が良く、警戒していましたが、前節ほどの強さはありませんでしたね。というか、犬塚・上田のSBってうちを舐めすぎw。最初から服部が入ってれば分からなかっただろうな。試合前練習の中山も怖かったし。
前述のように、要所要所で見せる技術はさすがにジュビロといったところで、うちよりも巧かったと思います。しかしながら、前線のカレンがイマイチ迷子状態で、キーマンである太田も運動量はそれなりにあるものの実効性が低く、むしろ前田の前線で閃くテクニックのほうが怖かったように感じました。交代で入ってきた船谷も軽いプレーが多かったし、連勝中だからといって泥臭さを忘れたら、簡単に足をすくわれますよ。ジュビロはどっちかといえば好きなチームなので、ちゃんと強豪でいてもらいたい。福西・ファブリシオにしても個人としては怖さを感じるけれど、ディテールの部分で連携が合わないというか空回りのことが多く、こちらの組織力を打ち破るほどのパフォーマンスではなかったですね。川口が怒鳴るのも当たり前。
我が蜂軍の得点シーンはどちらも見事なものでした。誠史からのクロスにスライディングで飛び込みつつ合わせた北斗。同じく誠史からのパスを佑昌が中で折り返し、左足でコーナーに決めた城後。柳楽も入れてU21代表候補の4人が同時にピッチに立ち、結果を出しました。今後に向けての好材料でしょう。久藤・布部らベテランも前半から精力的に動き、攻守に激しくプレーしていて、熱い気持ちが伝わってきました。このテンションを保てれば次節のアウェー新潟戦もしっかり戦えるでしょう。
他に良かった点は佐伯。これまではほとんど有効な働きを見せられず、半ば戦犯扱いでしたが、この試合に限ってはホベルトの代役として十分働けていたと思います。それから川勝監督。今回に限っては交代カードの使い方も及第点でしょう。守備の再構築は期待しませんから、布部現場監督に任せ、組織の自律的再生に心を砕いてもらいたい。松田前監督時代の守備組織を思い出せれば、J1相手でもそれなりに守れるのですから。金古も千代もいないけど、ナギ・トオルのCBはよくやったよ。吉村・アレックスの両翼も攻守に効いていたしね。

1日 清水4-0福岡
7日 福岡2-1鹿島
15日 浦和2-1福岡
21日 福岡2-1磐田

日本平で清水にズタボロにされたときはどうなることかと思いましたが、選手も気持ちを引き締めたのでしょう、強豪相手の4連戦で勝点6を得ました。残りの6試合には川崎・ガンバなど強豪もいますが、ひたむきさを忘れずに戦いに臨んで欲しい。僕たちが心を折らなければ、選手は必ず応えてくれる。サポーターはみな、アビスパを信じていますよ。