別に問題親を叩くべきとかそういう話ではない

1月1日付のエントリに思わぬ反応をいただき、いささか吃驚。雑記タグをつけているとおりただのおしゃべりをまとめただけだし、ああいう話は当方では正月の年中行事のようなものなんですよね。ちなみに以前は、風邪をひいているにもかかわらず子供を保育所に預ける親と、仕事が夜の商売であるために夜間はほとんど子供と過ごせず、昼間は保育所に子供を預けて休息を取り夜間は民間託児所に預けて仕事に行くシングル・マザーの話をよく聞いた気がします。子供も保護者も毎年一定数は入れ替わるはずなのに、似たような事例が絶えず出てくるのは興味深いですね。
というわけで念のため補足しておきますが、タイトルのとおり、先のエントリは子供や保護者をバッシングするべきという意図はありません。あくまでそのような親と子は全体のごく一部であって、多数はおおむね問題ありません。増加傾向にあるというのも現場の主観であって、地域差もあるでしょう。福岡都市圏は人口増加傾向だそうですから。
話を聞くに、彼らはそういう行動が悪質な問題行動であるとは思っていないようなのです。食事や入浴が少なかったり授業中に校庭を徘徊したりすることは、褒められたことではないにしても非難される筋合いはないと思っている。親が学校に乗り込むのも子供を保護するためのこと。彼らはそういう世界観で生活しているのです。それはそれでしょうがない。現場はそういうことも受け入れて仕事をするしかありません。
ただ、現場で苦悩する人間を身内に抱える僕としては、世の中にそういう事例が存在することは知って欲しいと思います。普通は保護者なら子供に食事を与えるものだし、子供が汚した下着は家庭で洗濯するもの。そのへんはまだ社会的合意があると思いますし、そこまでプロに求めるならそれなりのコストを保護者や地域社会は支払うべきでしょう。教育にしても保育にしても、現場にかかる負担はすでに相当なものになっています。読まれた方の周囲もしくは自身が保護者になったとき、ここで書かれていたようなことを思い出していただければ幸い。