「福祉の浅野」について、ちょっとメモ

219 名前:週刊文春3/15号 浅野史郎前知事[二大事件]「黒い報告書」[sage] 投稿日:2007/03/08(木) 23:53:44 ID:???
 〇四年二月、浅野知事は県内の官民全ての知的障害者施設を「解体」す
ると宣言する。地元宮城ではなく、あえて滋賀県でのシンポジウムで、
しかも宣言する前に全国の新聞に一斉に「あす宣言へ」と告知するような
報道をさせたのだ。
 当然、地元の関係者たちは驚愕した。唐突に新聞で「全国でも画期的な
ノーマライゼーション(共生化)に取り組む」と書かれても何のことかわ
からない。ただ、自分たちの施設がなくなるという宣告だけがなされた形
になったからだ。
 そんな中、痛ましい事件が起きた。昨年五月五日、こどもの日のことだ。
脳性麻痺の女性(当時33)が、一時帰宅で施設から県内角田市の自宅に
戻っていた。午後十一時半、彼女が布団で寝ていると、母親が首にヒモを
巻きつけた。そして、両手でヒモを引っ張ると、そのまま娘を絞殺したの
である。
 動機が明らかになったのは初公判の時だった。逮捕された母親は、自分
や高齢の母親が死んだ場合、娘の面倒を誰がみるのか悲観していたという。
彼女を不安がらせたのが、「解体宣言」であった。口数が少なかったとい
う彼女は、時折こう漏らしていたという。
「長女が入所している施設が、(浅野前知事の)宣言どおり解体されたら
どうしよう」
 彼女が入所していた施設が解体されるわけではなかったが、誤解したの
だ。この裁判が報道されると、すぐに浅野氏は「宣言自体が悲劇を生んだ
のではない。家族が地域で孤立し、確かな情報が届かなかったのではない
か」とコメントを発表した。
「確かな情報を流さず“解体宣言”をことあるごとに言っていたのは浅野
氏本人です」(前出・福田氏)
 実は「解体宣言」をした浅野・田島両氏は、無責任にも途中でこの事業
を放り出している。
 〇五年、「福祉をライフワークにする」と言って知事勇退を表明した
浅野氏は県知事選に後継者候補をたてて、田島氏と全面支援した。ところ
が、この候補が落選すると、田島氏は突然辞表を出して長崎に帰ってしま
ったという。
宮城県浅野史郎知事を励まそう!

上記引用文中の「娘殺し」事件は、以下のものと思われる。

知的障がい者施設に入所する長女を殺害したとして殺人罪に問われた母親の裁判で、検察側が動機の1つに「みやぎ知的障がい者施設解体宣言」を挙げたことが波紋を広げている。宣言した浅野史郎前知事は「わたしの信念は間違っていない」と強調するが、関係者からは「宣言が招いた悲劇では」との批判も聞かれる。障がい者の家族の悩みをどう和らげるのか、地域や行政の一体的な取り組みが求められる。
波紋を広げたのは、仙台地裁で6日あった初公判で、検察側が「被告は宣言を誤解し、長女が家に戻ると生活が大変になると思い込み、殺害に及んだ」と指摘した点。
長女が入所していた「はぐくみ園」(角田市)の秋葉仁園長は「入所事業を廃止すると言ったことはない」と母親の誤解に戸惑う。「(母親は)積極的に悩みを打ち明ける人ではなかった」と悔やむ。
「宣言自体が悲劇を生んだのではない」。浅野前知事は自身が会長を務める県社会福祉協議会の責務にも言及。「家族が地域で孤立し、確かな情報が届かなかったのではないか。社協や地域が家族をフォローする体制の整備が急務だ」と語る。
一方、宣言を批判してきた「船形コロニー育成会」の高見恒憲会長は「障がい者の親は夜も眠れないほど子どもが心配になることがある。宣言が不安を増幅させたのは確かだ」と強調する。
障がい者自立支援法施行で障がい者の地域移行が促進されるが、はぐくみ園の秋葉園長は「グループホームなど地域の受け皿が未整備のままでは、障がい者とその親は再び家庭に引きこもってしまう。同じような悲劇が繰り返されないか心配だ」。
施設解体新たな波紋 角田・長女殺害動機の1つに

別報道によると、この事件は既に懲役8年の実刑判決で結審しているようだ。これが浅野氏にとって致命的な失政であるかどうかまでは、踏み込んだコメントはひとまず避ける。ノーマライゼーションの推進もそれ自体は真っ当な理念だ。ただ、石原・黒川・吉田といった他の候補と違って「福祉の浅野」というイメージで売っている以上、このような痛ましい事件についてどのように向き合うのか、浅野氏は語らないわけにはいかないのではないだろうか。
ところで、上にリンクしたスレッドの少し前のレスには、浅野氏が宮城県知事時代に県庁幹部を図書館長に「左遷」した旨が書かれているんですが、本当だとしたらいささか落胆ですな。