J2第13節・アビスパ福岡‐湘南ベルマーレ

三日天下でも首位は首位!イエーイ!

アビスパ福岡2−0湘南ベルマーレ
得点:リンコン×2(32分、51分)
GK 1 神山竜一
DF20 山形辰徳
DF17 川島眞也
DF 2 宮本亨
DF16 久永辰徳
MF11 田中佑昌(→大塚和征81分)
MF 6 布部陽功
MF10 久藤清一
MF 3 アレックス(→宮崎光平87分)
MF18 山形恭平
FW 9 リンコン(→林祐征81分)
http://www.tbs.co.jp/supers/game/20070503_4466.html

第一クールの締めくくりとなる第13節は、湘南をホームに迎えての試合。城後も誠史も長野もベンチから外れるとは開幕時には思いもよらなかったが、代わりに大塚・光平の「ミニアビコンビ」がベンチ入り。一部の女性サポは萌え死ぬかもしれぬ(笑)。
湘南は組織的でプレスもよく効いた、いいチームだった。アビスパは左右からクロスを送ってチャンスメイクを図るものの、アレックスはぴったりとマークがつき、中盤の選手も常に上がるわけにもいかないため、決定機を逃す場面が目立つ。リンコンの足元の柔らかさは強みだが、DFラインからの攻撃の構築が整わないシーンが多いため、厚みのある攻撃は少ない。全体として緊迫感のあるゲーム。
先制点はセットプレーが崩れたところで恭平のミドルシュート。これは自分のいたところからは枠内か枠外か見えづらかったのだが、リンコンが反転しつつ触ってコースが変わり、ゴールイン。まだ若いくせに、リンコンは実に巧みな体の使い方をする。追加点はさらに巧みなもの。アレックスとの華麗なパス交換から、通算7点目となるゴールを決めた。この調子ならハットトリックもいけるかと思ったが、後半にいくつかあったシュートチャンスはミスや相手キーパーのファインセーブに防がれ、追加点はなし。前述のようにアレックスは厳しいマークのためあまり攻撃面で効果的な動きはできなかったが、本来ならその分CHや佑昌が攻撃に絡むべきであり、今後の課題だろう。
守備面においては、やはり左SBがウィークポイント。久永はゲームを読む力といい経験や技術といい申し分ないが、やはり彼は高い位置で攻撃に絡んでこそ威力を発揮するプレーヤー。うまくこなしてくれてはいるが、本職たるチェッコリの復調を待ちたい。というか柴村はまだか?待ちわびているんだが。CBの2人も頑張ってはいるが、もう少しロングボールで攻撃に絡んでほしいなあ。特に川島は、攻撃参加のときはほとんどドリブルだったよね。CBらしくない上手さですいすい抜いていくけど(笑)。
アビスパの現状での最大の懸念は、やはりダブルボランチ。布部・久藤はここまで出ずっぱりなので、どこかで休養を取らせたい。例えばアンカーを1人にするならCHがもっと動きまわって中盤を制圧し、またWGは中に切れ込んでゴールを脅かさなくてはならない。またダブルボランチにするなら中盤でハードワークできる人材と、攻撃の起点になれる配球役が必要となる。無論どちらにしても、ミドルシュートを撃てる人間も欲しい。ということで、城後や本田真吾の台頭、あるいは北斗の早期復帰が待たれるところではある。今はうまく回っているが、早いとこバックアップを充実させないと、どこかでコケそうな気がしますな。
ともあれ、J参入後初めての首位に立ったアビスパ。6日の試合でコンサドーレ-ベガルタ戦があるため3日天下となることは確定だが、ここは昇格に向けての弾みとなろう。次節はお休みで、13日にホーム京都戦。その次はやはりホームで鳥栖とのダービー。5月はホームの試合が多いし、夏になる前に勝ち点を稼いでおきたいね。ちなみに鳥栖との試合では、日本サッカー界の恩人、デッドマール・クラマー氏がおいでになりますよ。翌日にはリティとともにシンポジウムに参加するらしい。