私は貝になりたい

こんな記事を読んでいると、「私も現状に甘んじてはいけない」とつくづく思う。サメと同じで、エンジニアは泳ぐのをやめてしまったら呼吸困難に陥る。波間にただようマンボウにだけはなりたくない。
Life is beautiful: 「泳ぎ続けなければ生きていけないサメ」と「波間にただようマンボウ」、あなたはどっち?

この話は面白いですね。ブックマークコメントにも書いたけれど、人間は必ずしもサメタイプの人ばかりではなく、マンボウのようにゆったり生きていきたい人もたぶん多いんじゃないかと思う。しかし、世の中はハッブルの法則的というか、後ろの方はそんなに早くは変化しないけれど、最先端はものすごいスピードで進歩している。いきおい、メジアンというか世間の「実感する」大勢と、世間で「イメージされる」大勢には、ズレが生じてしまうだろう。赤の女王の言葉じゃないけれど、全力で走り続けなければついていくことすらできないような環境ってのは、ストレスもそれなりに大きいでしょうね。
マンボウがゆったりできているのはサメがぐいぐい引っ張っていくことで生まれた余裕なのかもしれないし、どっちが良くてどっちが悪いなんてことはない。ただ、「歩みは鈍くとも皆で一歩ずつ踏み出そう」という価値観のもとに我々は世の諸制度をデザインしているのであって、サメのことだけを考えてコミュニケートしているとどこかで歪みが出るような気はしますな。特に、自分はマンボウなのに周囲にはサメであることを求める向きはね。