J2第25節・アビスパ福岡−水戸ホーリーホック

アビスパ福岡 3 − 0 水戸ホーリーホック
得点:田中(19分)リンコン(33分)アレックス(54分)
GK 1神山竜一
DF20山形辰徳
DF 2宮本亨
DF 5長野聡
DF 8チェッコリ
MF11田中佑昌
MF18山形恭平
MF10久藤清一
MF16久永辰徳
MF 3アレックス
FW 9リンコン
http://www.jsgoal.jp/result/20070200030120070630_detail.html

前半に2点、後半も早いうちに1点取り、また失点も許さないまま3点差で快勝。水戸相手とは言え、少しは調子が上向いてきたものと喜びたい。先取点となった佑昌のゴールは、右サイドからPAのカドに侵入し、左足で巻いて決めるテクニカルなもの。この試合の佑昌はキレが良く、スピードを活かして相手をチギるのみならず、右サイドを蹂躙してたびたびクロスを上げていた。リンコンの2点目はアレックスが落としたボールを豪快に決めたミドルシュート。アレの3点目は、後半開始から積極的な姿勢を見せていた水戸の攻撃をしのいだ後、相手GKと1対1の状況を落ち着いて決めたもので、いずれもゴールを決めるべきアタッカー陣が結果を出した。リティはFWの補強を考えているようだが、現有戦力にも奮起して欲しいものだ。
守備については、まあ上がらないSBもさることながら、やはりボランチの守備は厳しいものがある。この試合で中央に位置したのは久藤と恭平だが、2人ともスキルはあるし献身的に働いてはくれるものの、やはり体をぶつけたり泥臭く競り合ったりするような守備については、心もとない。特に久藤は年齢のこともあって余り酷使したくはないので、城後・本田といった若いCHが彼らを休ませられるように調子を上げてもらわなくては困る。恭平だって本来はサイドプレーヤーなわけだし。
さて、久しぶりに生チェッコリのプレーを見たわけだが、彼のプレーはリズムが他の日本人と多少違っており、見ていて面白い(そしてヒヤヒヤする)。まず体が強いので競り合いをあまり苦手にはしない。相手プレーヤーが体を寄せてきても、GKに戻さずかわしながら前にボールを出してくれるのは頼もしい。またアジリティは日本人に劣る。味方がパスをまわしているときも、そのテンポが早いと反応できないことがある。アレのようなSBを見慣れた蜂サポからすると不満ではあるだろう。一方で自分からテンポアップしていくときは積極的かつスピーディに動けており、この試合の終盤でゴール前にドリブルで迫ったシーンは実に良かった。チェコのプレイは確かにアクセントになっているので、できるだけ活かしたいところだ。FKもどんどんチャレンジを。
アウェー2試合をはさみ、次のホームは14日土曜の仙台戦。勝点では2位グループとも多少離されてしまっているが、食らいついて行きたい。今を全力で戦うことこそ、最高の成長要因なんだから。