メモ

仮に上限金利が50%であったとする。これは、100のお金を貸した際に最大で150のお金が返ってくることを意味する。ということは、その150返ってくるべきところで100以上のお金を回収出来なければ損になるわけで、100/150=66.666…%の回収率を達成しなくてはならないということになる。もちろん150とは最大値であって、これが下がれば達成を求められる回収率も上がることになる。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060822i401.htm
上のニュースを踏まえ、仮に上限金利が18%になったとすると、100-(100/118)×100=15.25…%、すなわち約15%以上の未回収があった場合、その事業は損になってしまうわけである。貸付の審査や回収にかかわるコストを無視したとしても、そうなるのだ。融資を受けられる人が少なくなるのは当然である。
借金に伴う利息は、その借金について許容しうるリスクと表裏一体である。サラ金で融資を受けられなくなった人間のうち、いくらかは闇金融に走ってしまう現状を考えると、サラ金憎しで単純に利率を制限するような声ばかり挙げるのは考えものだと思うのだが、いかがだろうか。なお、「利息」と「リスク」でシャレの利いた言い回しを考えてみたものの、何ひとつ思いつかなかったことに関しては、諒とされたい。