なんかの冗談ですか

 J1第20節を迎える26日、アビスパ福岡はシステムを従来の攻撃から守備重視に変更して千葉戦(博多の森球技場)に臨む。ここ2試合のスコアは4―5、1―5で、失点は計10。完全崩壊したディフェンスを立て直すため、川勝良一監督(48)がDF4人、ボランチ3人による“7バック”を決断した。
 ほぼぶっつけ本番で新システムを敢行する。4―3―2―1という松田浩前監督時代にもなかった新布陣。最大のポイントは左から佐伯、ホベルト、中村の3ボランチ。以前の2ボランチでは、相手のサイド攻撃に1人が引っ張り出され、薄くなった中央をたびたび突破されるケースが目立った。今回も千葉のMF阿部や佐藤らの飛び出しが予想される。それを食い止めるため、ボランチを1枚増やして対抗する。
 選手たちの戸惑いは隠せない。25日、雁の巣球技場(福岡市東区)であった最終調整で新システムを試した時間は、わずか30分程度。ピッチでのミーティングで川勝監督からいきなり新システムを知らされた選手からは「やったこともないし自信がない」「どうすればいいかわからない」と次々に疑問が投げられた。
 川勝体制になって3分け4敗。2試合を無失点で始まったが、大分との九州ダービーから3連敗中で、その間の失点は計12。すべて前半に先制を許してディフェンス陣が動揺し、屈辱的な敗戦への道をたどった。それだけに、川勝監督は「守備の意識を強くし、前半をゼロで抑えたい」と望みをつなぐ。
 7人のフィールドプレーヤーが守り、攻撃は実質3人態勢となる。7試合連続先発出場で無得点のFWバロンに代え、1トップの田中、シャドーストライカーの久藤と城後で前線をかき回すのが狙いだが…。敵も味方も知らない“サプライズ”の新システム。現役日本代表を4人を擁する千葉を脅かす、いや、倒す“サプライズ”を果たして起こせるか。 (山上武雄)
http://www.nishinippon.co.jp/nsp/avispa/20060826/20060826_001.shtml

こうも迷走してると、川勝監督が「どうせクラブは解任できないだろうから、好きなようにやったれ」とでも考えているかのように思えてきますね。いくらジェフが調子を落としているといっても、やけっぱちのフォーメーションで戦えるほど甘くないよ。
蜂スレ見てるとバロンと佐伯を叩く声が多いけど、彼らばかりの責任ではないと思う。松田前監督は組織的守備力の構築に長けており、J2で3年かけてその戦術をチームに植えつけたわけで、松田解任前にバロンと佐伯が入ってたらそれなりにチームに馴染んだんじゃないの?特に佐伯はうちの守備戦術にまだ戸惑っているような気がする。それなら佐伯の代わりに城後を入れて、攻撃力をアップさせたほうが良いだろう。アレックス、中村北斗の両SBは、少なくとも攻撃については計算できるのだし。北斗をボランチに使っても、落とした攻撃力ほどには守備力は上がらんよ。結局トレスボランチにしても、ホベルトが守備に走り回るだけだと思う。頼むから、我がアビスパの「鬼神」ホベルトを、これ以上ムダに酷使しないでください。彼はチームのために奔走することを厭わない選手ですが、川勝アビスパにおいてはただの尻拭いです。
CBにしても、金古と千代反田の控えがいません。宮本はCBでは通用しないことはJ2でも明らかで、SBの控えに回したほうが良い。J2時代にレギュラーだった長野は、なぜかヴェルディにレンタルしてるし(緑でスタメンらしい)。そんな余裕はないでしょ。セットプレー対策もぜんぜんダメ。練習してないとしか思えない。松田時代は、守備だけは練習時でもかなり細かくやっていたらしいのだが。
守備は効率よく攻めるために行うのであり、われわれは別に退却戦をやっているわけではない。だからこそ早急にFWを補強しろという声が頻発したのだ。太田を放出したのは監督ではなくフロントの意思によるものだそうだが、だったらなぜ補強せずにシーズンに臨んだのか。そして補強を求めるサポーターやスタッフの声を無視し、監督を交代させたのちにバロン獲得。やっぱりフロントがダメだわ。まあ川勝監督も似たようなレベルで、攻撃におけるチーム戦術の構築がろくに出来ていない。挙句の果てに1トップ2OMFですか。それジーコが失敗したフォーメーションですよ。久藤も城後もシャドータイプじゃない。
4+4の堅固なゾーン守備で相手の攻撃を封じ、果敢なサイドアタックで敵の陣形の隙を突くのが、アビスパが培ってきたスタイルじゃなかったのかね。全部失ってるじゃんか。必要な選手補強をしないズレっぷりと将来の展望を欠いたフロント。前監督の構築したストロングポイントを活かしもせず明確なチーム戦術を具現化できない監督。選手層において劣る以上、その他のチーム力で補わなければ戦えるわけはないのだが。ま、今何より腹が立つのは、こうしてチームが降格の危機に陥っているにもかかわらず、何も動きを見せないコアサポグループだけどね。あなたたちは自分のTシャツを売るのに熱心になる前に、レプリカを着てください。

あまりに腹が立ったため煩わしい文章になってしまいましたが、まだ気持ちは萎えておりません。うつむかず、前を向いて応援しよう。俺たちが奮い立たずに、どうして選手が戦えるのだ。