JR三江線復旧

メモ代わりに全文コピペしておきます。

ことし7月の豪雨で38カ所で土砂崩れが起き不通になった島根県広島県を結ぶJR三江線は、復旧工事すら始まっていない。列車は駅に放置され、伸びた草が覆った線路にはさびも浮き始めた。
JR西日本は「再開に向けて被害の調査や地権者との協議を続けている」と説明するが、地元からは「赤字路線を廃線にするつもりでは」と危惧する声が上がっている。
三江線江津駅島根県)と三次駅(広島県)を結ぶ全長約108キロの生活路線。中国山地を縫うように1両のワンマン車が35駅を走る。区間運転も含めて平日は上下線計18本、休日は計16本運行。JR西によると平日の利用客は1日平均約400人という。
豪雨に見舞われた7月18日夜に運転を見合わせて以降、車両は止まったまま。同月23日から始まったバスとジャンボタクシーの代替輸送がいまも続く。
沿線に住む男性(72)は「集落は過疎化が進むが、三江線は高齢者の貴重な足なので早く復旧してほしい」、また別の男性(35)は「復旧させる気が本当にあるのか。JRはお金を出ししぶっているのでは」という厳しい声も。
JR西は、今月末の調査報告を見て復旧方法を検討するとしている。
JR各社によると、JRで災害による廃線はないという。私鉄では高千穂鉄道(宮崎県)が昨年9月の台風14号で鉄橋が流失、約29キロの廃線を決めた。
http://www.sanin-chuo.co.jp/newspack/modules/news/article.php?storyid=822764011

七月の土砂災害で全線不通となったままのJR三江線(江津―三次、一〇八・一キロ)について、JR米子支社は三日、近く復旧工事に着手することを明らかにした。被災三十八カ所の詳細調査が終わり、危険な斜面がないと判断した。列車の運転再開には天候などにもよるが、半年程度を要しそう。
同支社は、三十八カ所について鉄道総合技術研究所の協力を得て、現地踏査で地質を確認するなど詳細な調査を実施し、結果がまとまった。現状では地山が崩れるようなことはないとの見解で、工事着手が可能と判断した。
早期運転再開を目指して、まず線路周辺の土砂撤去作業を進める。その一方で、抜本的な安全対策を講じるため、被災個所ごとにどのような復旧方法を取るのか、島根県と協議することにしている。土砂撤去のため、三日から地元との協議に入り、条件が整った個所から作業に着手する。
運転を再開しても、当面は雨量規制などを厳しくして対応することになるという。
同支社の今城正嗣施設課長は「天候、道路事情など不確定要素もあるが、運転再開までに半年くらいはかかるのではないか。一日も早く開通させたい」と話した。
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=332975006

すでにほとんどの駅が無人化されており、ボランティアに近い経営状態と聞いていた路線でしたが、どうやら復旧が決まったようです。乗ったことはありませんが、喜ばしいかぎり。
以前に四国のある都市で働いていたことがあったんですが、交通手段が非常に貧弱で、車を持っていないと生活が大変に不便であることを実感しました。特に僻地では、公共交通機関が止まると生活に多大な影響を与えます。記事にもあるとおり、車を使えない高齢者は鉄道なしには外界との接触も難しくなりますし。しかしながら、こういった僻地、特に山間部の路線ほど災害の影響を受けやすいのもまた事実であり、経営する側としては頭の痛いところでしょう。ライフラインを維持するコストが上昇して支えきれなくなった場合、地方から撤退して都市での集住生活を余儀なくされるかもしれません。