アジアユース準々決勝・日本−サウジアラビア

日本2-1サウジアラビア
得点:7' 河原(日本)、81' JUFAIN(サウジ)、90' 青木(日本)
監督 吉田靖
GK 1 林彰洋流通経済大学
DF 2 内田篤人鹿島アントラーズ
DF 3 堤俊輔浦和レッズ
DF 4 福元洋平大分トリニータ
DF 5 槙野智章サンフレッチェ広島
MF 7 梅崎司大分トリニータ
MF 8 田中亜土夢アルビレックス新潟
MF 15 柏木陽介サンフレッチェ広島
MF 24 青山隼名古屋グランパスエイト
FW 9 森島康仁セレッソ大阪
FW 11 河原和寿アルビレックス新潟

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サブメンバー
GK 18 武田洋平清水エスパルス
DF 13 柳川雅樹ヴィッセル神戸
DF 27 香川真司セレッソ大阪
MF 10 山本真希清水エスパルス
MF 14 柳澤隼柏レイソル
MF 26 森重真人大分トリニータ
FW 16 ハーフナー・マイク横浜F・マリノス
FW 17 青木孝太ジェフユナイテッド千葉
FW 20 伊藤翔中京大学附属中京高校

おそらくは今大会で最も重要な試合。ここで勝てば来年カナダで開かれるワールドユースの出場権を得られる。負けたら何も無し。この世代が世界で経験を積むことのアドバンテージは大きく、A代表の親善試合よりはよほど「絶対に負けられない戦い」である。
前半。雨の落ちたピッチのせいか、あるいはサウジ勢が緊張していたのか、最初は日本が押し込んだ展開。特に内田・亜土夢の右サイドは圧倒していた。河原の先制点も、内田が右サイドを突破して得たFKから。この調子なら前半のうちに勝負を決めてしまえるかと思ったが、どうもパスが噛み合わなかったりチャンスではずしたりとうまくない展開で、前半終了。守備がそれなりに堅いため無失点だったが、リトリート主体で攻撃を組み立てられない場面が目に付いた。
後半。サウジが息を吹き返したか、前半とは逆に日本陣内に押し込むシーンが増えた。ズルズルと下がるDFのためにスペースが生まれて、そこを突いてくるサウジ選手をファウルで止めてしまう場面が続く。青木を投入してからは多少良くなったものの、残り時間10分程度になったところで、セットプレーの際に森島が敵選手を倒してPKを食らってしまう。それを決められて同点。
少しだけ落胆しかけましたが、僕たちの代表はその後が良かった。後半終了間際、体を張ってパスを繋ぎ、柏木が数タッチ分マークを引き付けて、PA内の左側にいた青木にパス。受けた青木はトラップせずダイレクトで左足を一閃し、DFの股間を抜いたシュートはGKの反応すら許さず、ゴールに突き刺さった。これで2−1。最後は梅崎がすばらしいボールキープを見せ、試合終了。見事にワールドユース出場権を勝ち取った。
守勢に回ったときにどうも押し返せない展開が多かったが、喰らいついて決勝点をもぎ取った逞しさには、素直に敬意を表したい。おめでとう。この勝利から得た経験と、今後与えられるであろう世界大会という貴重な場を、大いに生かしていって欲しいと思う。
(参考動画)
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