第32節・ガンバ大阪戦など

アビスパ福岡1−1ガンバ大阪
得点:前田(3分)、薮田(7分)
http://www.tbs.co.jp/supers/game/20061123_4141.html
蜂スタメン
GK:水谷
DF:吉村、宮本、千代反田、アレックス
MF:久藤、ホベルト、佐伯、誠史
FW:布部、薮田

雨の降りしきる博多の森に2万を超える観客が集まったわけですが、多分5千人くらいはガンバ目当てでしょうか。ともあれ、惨敗しかねなかった展開でよく勝点1を拾ったなと思います。ガンバにしてみれば優勝戦線に残るために勝点を稼ぎたかったところでしょうが、ああもミスが多発したうちに付き合ってミスしているのは、やはりチームそのもののリズムが狂っているのかもしれませんね。
さて試合のほうですが、FWの核である飯尾はあいかわらず怪我持ち、前節FWに入った北斗も負傷で来夏まで絶望ということで、薮田が前線に立つ布陣で試合開始。序盤にあっさり前田雅文に先制点を許しましたが、すぐに薮田が取り返す。もともと薮田は労を惜しまず走ってくれる選手だけど、この試合の薮田はダイナモ北斗が乗り移ったかのように攻守に激しく動き回っており、中盤の守備を助けてくれていた。左サイドの誠史−アレックスのコンビネーションも相変わらず武器になっていて、ホベルトなどが絡んでトライアングルを作って突破を図るシーンが目立った。得点シーンもアレックスのシュートがこぼれたところを薮田が詰めたものだし、やはりアビスパの左サイドはいい。
一方で守備のほうは非常に危なっかしくて、宮本・千代反田の両CBにミスが多く、不用意なバックパスや中途半端なクリアを攫われて相手がゴールに迫るシーンがいくつもあった。ポストと相手のミスに救われたが、下手したら3点以上差をつけられていたと思う。マグノ・アウベスが不調でホントにラッキーだった。また攻守両面に言えることだが、ガンバに比べると蜂の選手はプレーが大雑把というか、パスの強弱、トラップの強弱、あるいはパスを出すタイミングなどに細やかさを感じない。J2ならばそれでも組織力や運動量で上回るので勝点を取れるが、昨日のように雨中の試合だとスキルの差が如実に出るので、プレーの雑さが余計に目に付くのだろう。そういう部分を個人練習で磨いていかないと、いつまでたってもアビスパエレベータークラブの水準を脱しきれないと思う。
セレッソとの勝点1差は変わらないが、残り2試合、とにかく2連勝するほかはないだろう。ところで、布部はだんだんポストプレーが巧くなってきたような気がしますね。慣れてきたか?