紀伊国屋天神店がゆめタウンへ

以前のエントリでお知らせした、紀伊国屋書店天神店の移転のニュースの続報。来年4月に東区にできるゆめタウン博多店に移転先が決まったそうです。

都心から郊外へ‐。大手書店の紀伊国屋書店(東京)は26日、来年4月に開業する福岡市東区東浜の大型商業施設「ゆめタウン博多」の新棟の2階に、来年3月末で閉店する「福岡天神店」の後継店を出店することを明らかにした。「天神ブック戦争」と呼ばれるほど競争が激しい天神地区を離れ、安定的な集客が見込める立地で巻き返しを図る。
新店の売り場面積は、約3000平方メートル。九州の紀伊国屋では、JR博多駅に隣接する福岡交通センターの「福岡本店」(約3300平方メートル)に次ぐ大規模店。
ゆめタウン博多を運営するイズミ(広島市)によると、新棟は、集客力向上を目指し、既存棟の隣接地に建設。店舗面積は約9300平方メートルで、全体で4万8500平方メートルとなり、新たに衣料など物販店を誘致する。
紀伊国屋は、福岡県久留米市佐賀市などの「ゆめタウン」内での営業が順調で、今回も「店舗過剰の天神でパイを食い合うより得策」(同社総務部)と判断。福岡天神店の社員は閉店後、基本的に新店に移す。
同書店の出店に関し、イズミは「現時点で唯一決まっている新棟のテナント。施設の文化的な役割を果たし、消費者の利便性も向上する」と歓迎している。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20061227/20061227_007.shtml

天神に書店は多いから競合を避けるというのは間違いではないでしょうけど、郊外型書店に業態変化ということになると、たぶん利用しないだろうなあ。前任地にいた頃はゆめタウンを使うこともあったけれど、やはり客層が違いましたしね。僕はいわゆるロードサイド的な雰囲気はあまり好きではないのですが、東区は新興のファミリーエリアも多いですし、新店舗が新しい客層をどれだけ取り込めるかが勝負でしょうね。いままで博多や天神に流れていた消費者の中には、都心部に出ることを嫌う層も一定数いるでしょうから。