椅子を作ろう。座りきれないほどたくさんの椅子を。

地方での職探しは、椅子捕りゲームみたいなもので、あの椅子に座りたいと思ってその椅子が空くのを待っていたのでは永遠に椅子に座れない。目の前の椅子が空いたのなら、たとえ3本脚の椅子でも、座るしかない。
http://d.hatena.ne.jp/anhedonia/20061224/p1

椅子捕りゲームになってしまうのは仕方のないこと。なので、必要なのは椅子の数そのものを増やすことだったり、2人座れるくらいに椅子を大きくすることだったり、他の場所でやってる椅子捕りゲームに参加し易くすることだったりするのだろう。椅子を取れなかった人の首根っこ捕まえて「再チャレンジしろ」って叫んでも、そんな言葉だけでモチベーションが湧くわけはないので、再チャレンジしやすい制度と雰囲気を作ることも重要。
そんな「人に優しい椅子捕りゲーム」を構築するためには、そもそも僕らが営む社会がもっと豊かになること、言い換えれば経済成長することが必要であると強く思うのだけれど、「経済成長」というキーワードが出た途端に「いやお金の問題じゃないんだよ」ってのたまう人が(政治的信条の左右に関わらず)出てくるのは何故なんだろう?それも結構な数で。どう考えたってカネの問題でしょうに。
景気が良ければ赤字の自治体を抱え込んだり支えることもできて、夕張みたいに破産することはない。お金があれば何とかなることは物凄くいっぱいあるし、豊かになって余裕ができれば人は優しくなれる。「椅子が無ければ床に座ればいい」とはいかないでしょうよ。