そして水谷も去る

15日に迫ったリトバルスキー新体制の始動に向け、福岡の新陣容も明らかになってきた。この日、クラブはGK水谷雄一(26)の、柏への完全移籍を発表。03年途中からゴールを守ってきたが「サッカー選手として、1人の人間として成長するために、挑戦することに決めた」という守護神の放出にも、リトバルスキー監督は「水谷はいいGKだが、ヨーロッパでは(他チームに)出たいという選手は、出す」と、致し方ないという見解を見せた。
また、保有先の神戸から期限付き移籍していたGK岩丸史也(25)の退団(横浜FCに移籍)を明らかにする一方で、柏から完全移籍でGKピント(25)の獲得も発表。また、名古屋からGK内藤友康(20)の獲得も決まり、14日にも正式発表する予定。DF金古聖司(26)の期限付き移籍も延長される運びだ。
http://kyusyu.nikkansports.com/soccer/jleague/avispa/p-ka-tp0-20070114-142093.html

やっぱりね、という感じかな。少なくとも千代反田のときほどのショックはなかった。水谷はここ3シーズンは守護神として君臨していて、そのパフォーマンスには満足していたけれど、昨シーズン終盤からどうもチームとのフィット感が薄れてきていたし、自身のブログでも移籍を匂わせるような文章を綴っていたから、想定の範囲内です。
水谷自身のためにも、ここは環境を変えて心機一転するという選択は妥当だろう。おそらく今シーズンのGKのファーストチョイスは神山、バックアップは六反ということになろうか。神山の実力については、天皇杯レッズ戦を見ても判るとおり非常に高いポテンシャルを持っていて、水谷にそう劣るとは思わない。新しく入る野口ピントや内藤の力量はまだ定かではないが、アビスパに来る以上は大事な仲間。「ようこそアビスパへ!」という気持ちで、大いに歓迎したいと思う。
ところで相変わらずFWの補強がないが、ブラジル人をテストするということだから、オーストラリアからの補強は流れるのかな。まあ経営状態の厳しいクラブとしては、外国人選手の国籍を揃えて、通訳の分だけでも経費を削減したいところではあろう。