北京五輪アジア予選壮行試合・U22日本−アメリカ

日本0−0アメリ
<日本メンバー>
GK:松井謙弥
DF:伊野波雅彦(Cap)、水本裕貴青山直晃
MF:本田拓也谷口博之(後半32分)、水野晃樹梶山陽平本田圭佑家長昭博(後半27分)
FW:平山相太森島康仁(後半42分)、カレン・ロバート増田誓志(後半15分)、李忠成苔口卓也(後半27分)
サブ:山本海人林彰洋一柳夢吾内田篤人千葉和彦福元洋平上田康太

蜂サポ的には、「北斗がいないから勝てなかったんだ」と言っておくべきであろうか(笑)。フォーメーションは3−4−3で、ウイングを置くのではなく平山の1トップの後ろに2シャドーの形。本田・水野の両SHの前にスペースを開けた布陣で、サイドの高い位置からクロスを挙げて3トップに合わせる狙いがあったのかな。アメリカの4−4−2に対するなら3バック・3トップは決して間違いではないが、この試合は3トップと後方の7人が分断されたような場面が多かったと思う。
選手個々人を見ると、平山を初めとしてまずまずの動きを見せていたと思うが、やはり物足りない。たとえば3トップでトップ下がいない以上、ミドルレンジからの攻撃においてMFはもっと積極的にシュートを狙うべき。特に梶山は、細かく激しく動き回ってフリーになる瞬間を増やし、ミドルシュートを撃つべきだったと思う。相方の本田拓が広くカバーリングに走る役割があるところ、梶山には配球のみならず得点意欲の向上を求めたい。そういえば青山敏はインフルエンザだったらしいね。見たかった。谷口のほか枝村らもいるんだから、中盤はどんどん入れ替えて刺激与えた方がいいかも。
本田圭もあまり良くなかった。FKなど幾つか見せ場はあったが、守備に回ることが多くてなかなか攻撃に回れていない。右サイドの水野はまだマシだったと思うけれど、それでもポテンシャルを発揮したとはとても言いがたい。家長が入った後は攻撃の形も多少作れていたけれど、やはりサイドが1枚ずつでは厳しいのかね。というか、前後分断の場面が多いのが良くないんだよな。3バックならおとなしく増田を入れて、3−5−2の方が良いのかもしれない。全体として接着剤がいなかったという印象。
DF陣はまあうまく守れていた。守備練習やってなかったらしく、連携はいまいちだったが。ビルドアップにももう少し貢献して欲しいかな。水本だったか、攻め上がって巧みなトラップからシュートに行った場面は非常に良かったよ。
全体の課題としては、やはり運動量が足りない。広く動くんじゃなくて、狭い範囲でも激しく動き回ることが必要。1〜2mズレるだけでパスレシーブもし易くなるし、相手がついてきたら布陣の綻びも作れる。リスクチャレンジ意識の無さとともに、動きの少なさも目立った試合だったな。相手がアメリカとは言えホームなんだ。勝ちにいかなくっちゃ。