J2第4節・アビスパ福岡−ベガルタ仙台

25分ハーフなら勝っていたな。

アビスパ福岡1−2ベガルタ仙台
得点:久永(13分) 梁勇基(56分) 梁勇基(71分)
GK 1神山竜一
DF20山形辰徳
DF17川島眞也
DF 2宮本亨
DF 8チェッコリ
MF 7宮崎光平(→宇野沢祐次65分)
MF 6布部陽功(→釘崎康臣80分)
MF10久藤清一(→城後寿73分)
MF16久永辰徳
FW 3アレックス
FW11田中佑昌
http://www.tbs.co.jp/supers/game/20070321_4271.html

前半はなかなか良かった。攻守とも運動量豊かで、しっかりチャンスを作っていた。久永の先制ゴール以後もしっかり攻めていて、結構期待できたんだけど、終わってみたら前半の幾つものチャンスを逃したことが敗因とは言える。
CFWをこなせる林がしばしお休みということで、アレックスと佑昌を前線に配した4−4−2的なフォーメーションで試合に臨んだアビスパだったが、前線で競り勝てないため攻撃がアレ頼みの一本調子になりがちで、他に攻撃にアクセントを付けられるのは久永くらい。佑昌や光平はスピードはいいものを持っているんだけど、どうにも頭が悪いというか局面での打開力に欠けるきらいがある。それでも前半は何とか攻撃の形はできていたが、後半になると足が止まりがち。その上ベガルタは後半になっても運動量と連携をともに維持していて、ホームとは思えないぐらい押し込まれていた。確かに仙台はいいチームなんだけど、がっぷり四つになる前に自滅ですな。アビスパは歯車が全く噛み合わず、無駄走りばかり。効果的なフリ−ランニングができている仙台とは大きな差を感じた。
城後投入後は川島も前線に上げてパワープレーをしていたんだけど、中盤を制圧できていないから放り込みも不発に終わることが多かった。宇野澤はともかくとして、釘崎を入れるよりは恭平など中盤の選手を入れて守備面でのバランスを取るべきではなかっただろうか。というのも、宮本をはじめとして守備陣は非常にバランスが悪く、辰徳などは動きに迷っている場面が多かったので。また布部もこの試合では不安定な様子で、攻守の負担が久藤のほうに多くかかっており、その久藤も激しいチャージを受けで再三ピッチ外に出ていたから、アビスパの生命線である組織的連動が機能していなかった。CBとボランチが守備に不安があるから、攻撃に出ようとしてもすぐには前に出られず、必然的に前後が分断しがちになる。攻撃陣もさることながら守備陣にテコ入れが必要だろう。今更ながら千代反田・ホベルトを失ったことが響いてくる。
昨シーズン終了後に金古のレンタル継続と長野の復帰が決まったときには、これで千代の離脱も埋められると思ったものだが、いまだに2人とも復調していないのは痛手だ。現在CBのレギュラーである宮本・川島ともSBの方に適正があると見ているので、一刻も早く金古や長野には調子を取り戻してもらいたい。リティはサテでは金古をアンカーで使っているようだが、そんなことをしている場合ではないだろう。また攻撃陣についても、リンコン・宇野澤など新戦力が今なおスタメンどころかろくに試合に出られていないことを厳しく見るべきであろう。リティは攻撃的なパスサッカーを志向しているようだが、それならなおのこと、守備陣の再構築を考えて欲しい。
次節は25日にアウェー水戸戦。4月1日にアウェー京都戦をはさんで、4月7日にはホームに東京ヴェルディを迎える。48試合の長いJ2戦線とはいえ、ここは第1クールの山場。早急にチーム状態を修正し、勝点を積み上げていって欲しい。せっかく買ったシーズンパスを無駄にさせないでくれ。