J2第7節・アビスパ福岡−東京ヴェルディ1969

アビスパ福岡2−1東京ヴェルディ1969
得点:山形恭平(11分)オウンゴール(20分)アレックス(89分)

GK 1神山竜一
DF20山形辰徳
DF17川島眞也
DF 2宮本亨
DF 8チェッコリ
MF10久藤清一
MF 6布部陽功
MF11田中佑昌(→古賀誠史75分)
MF18山形恭平(→長野聡89分)
MF 3アレックス
FW19林祐征(→リンコン61分)
http://www.tbs.co.jp/supers/game/20070407_4320.html

2001年以来6年ぶりとなるヴェルディとの対戦は、天気も良く快適なサッカー観戦日和。アビスパの初期配置は林を1トップ、山形恭平をトップ下に置いた4-2-3-1。対するヴェルディは、昨年アビスパで活躍した飯尾と好調を維持するフッキを2トップに置いた4-4-2。久々に1万人を超える観客を集めて試合開始。今年は集客がちょいと不振だなあ。
さて、開始早々に飯尾が勢いのあるシュートを放ったほかは、全体として福岡がペースを握る展開。布部・久藤がしっかりと中盤を引き締め、佑昌・アレックスの両ウイングが豊かな運動量で前線からチェイス&アタックを掛ける。そして何より、この日の白眉は恭平。初動位置をセンターに置きつつ、高い位置で縦横無尽に動き回り、攻守にキレを発揮した。特に先取点のシーンは本当に見事。自分はバックスタンドの中央低目から見ていたので、胸トラップ→右足ダイレクトで浮き球→ドリブルでPA進入→シュートの一連の流れを恭平の真後ろから見る形になったが、トラップで相手を抜き去るシーンは「ワールドクラスのプレーが出た!」と本気で思ったしw、そのままゴールを奪うに至っては周囲の観客がこぞって感嘆の声を挙げていた。エントリの最後にハイライト動画へのリンクを貼っておくので見てください。
失点したオウンゴールの場面については、絡んだチェッコリを責める気にはなれない。あの場面は、サイドで2対1の状況を作りながらクロスをあげさせてしまったことがまず失当であり、もしチェッコリがクロスボールに触らなければ、その後ろに詰めていた飯尾がゴールしていたのは確実。まして他に守備者はいない状況であり、急いで戻ってきたチェッコリとキーパーの神山で対応していたわけだから、残念だがアンラッキーな失点と理解している。その後のチェッコリが、責任感からかたびたび左サイドを攻めあがり、積極的にクロスやシュートにいっていたのは良かった。前にも書いたかもしれないが、チェッコリの間合いを測って抜くドリブルはすごく面白い。スピード豊かなアレックスや精度の高い左足を持つ誠史、ドリブルに優れた久永らと絡めば、高い威力を発揮するだろう。
終了間際のPKについては御褒美みたいなものかな。あのシーンより激しいチャージは前半から何度かあったし、PKになったファウルとほぼ同時点のセンターサークルではフッキがアビスパの誰かを打ち倒していた。ヴェルディは歴史と風格を感じさせる優れたチームだと思うけど、そういうことをしていては格が下がるよ。あと中盤の構成は少し入れ替えた方が良いのでは?ディエゴ・ソウザ、名波、佐藤悠介を併用していると運動量が足らない気がするのだけど。
ともあれこれで勝点10の5位。次節11日はアウェーというかセントラル開催となる西が丘での札幌戦。そして15日の日曜に博多の森でホーム愛媛FCを迎え撃つ。今月は水曜開催が2回あるなどだんだんと日程がキツくなってくるが、チーム一丸となって乗り越えたい。
試合ハイライト動画(YouTube)