朋遠方より来る

数日前のことだが、大学時代の後輩が福岡滞在中ということで、少し会って話してきた。何でもこの春、めでたくフリーターからニートに転身(?)したそうで、あり余る時間を利用しての九州一周旅行とのこと。日々降って来る業務を裁くのにテンテコ舞いの身からすると、いやはや得がたい猶予を得たものだなあ、といささかうらやましくも思うのですが、同居する両親の冷たい視線が云々なんて話を聞いたら自分には無理と思い直しました。そんなんだったら働けよ、第二新卒なら可能性あるでしょ、と多少の助言はしましたが、本人はどうにも働く意欲は無い様で。おいおい、女子校に赴任して教え子と○×という野望はどこに行ったんだ?教育実習中に連日こっちにヘルプ求めてまで、教員免許取ったんだろうに。夜中まで電話に付き合った苦労を返せ(笑)。
冗談はさておき、働くというのは人生の大問題だから、他人がいくら煽ったり焚き付けたりしても、本人が動こうと思わないかぎりは動かんでしょうね。生活のために是非もなく働かなくちゃいけない人間が多い中、幸いにもまだ齧るスネが残ってたわけだし、好きなだけ悩めよ、とそんなことを言ったように思います。先輩らしく説教をしても良かったかもしれませんが、まあ何だね、結局のところ、自分を叱咤できるのは自分だけだし、自分を甘やかせられるのも自分だけなんでしょう。立ちたくなるまで座ってればいいんだよ。それもまた人生じゃないの。
再会を期して別れた後に、「お前はようやく登りはじめたばかりだからな。このはてしなく遠い男坂をよ…。」と言い忘れたことを天神のビックカメラで思い出して悔やみましたが、よく考えたらあいつは車田ファンじゃなかったな。余計なこと言わないでよかったわ。