J2第22節・アビスパ福岡−ザスパ草津

アビスパ福岡 2 - 0 ザスパ草津
得点:アレックス(18分)久藤(84分)
GK 1 神山竜一
DF20 山形辰徳
DF17 川島眞也
DF 5 長野聡
DF32 柴村直弥
MF11 田中佑昌
MF 6 布部陽功
MF10 久藤清一(→本田真吾
MF16 久永辰徳(→山形恭平80分)
MF 3 アレックス
FW 9 リンコン(→釘崎康臣69分)

内容よりも、とにかく勝点3を獲得して安堵した。
亨が累積警告で出られないこの試合、左SBに入ったのは柴村。リティの志向するスタイルに忠実にプレイすることを心がけたようで、SHをオーバーラップする場面は少なかったが、攻守とも無難にこなしていた。守備陣は1ヶ月ぶりの無失点で良くなったように見えるが、これは単に草津の拙劣な攻めに助けられただけで、相変わらずバイタルエリアは空いていた。ヌノさんは前線にチェイスするのもいいけどしっかりバイタルを埋めて欲しい。2点目のアシストは冷静で良かったが。
攻撃陣はとにかく久永が良かった。完全に左サイドを制圧していて、1点目のPKゲットの場面以外でもたびたびPA内に進入し、相手の守備網を崩していた。逆に右サイドは、佑昌は確かにスピードはあるものの、疲れのせいか相手をブッチぎる場面はあまりなく、また無駄走りもあってスタミナを消耗させられていたという印象。連戦で疲れているのはわかるが、そういう時こそ知性を働かせて効果的にスピードを活かす術を発揮しなければならないのであって、一本調子で走るばかりでは楽に対応されてしまうだろう。そういう状況判断とか、局面におけるプレーの選択の幅を鍛えて欲しいと思う。
疲れといえばアレックスもかなり疲れが見られ、後半はボールを持ち過ぎて危ない場面がいくつか。アレはスピード・技術・スタミナ・運動量などいずれも高いレベルにあると思うが、おんぶに抱っこできるほどピッチに君臨しているわけではない。むしろ他のプレイヤーと絡んでこそ生きるタイプだから、スペースのあるサイドを主戦場とするか、そうでなければ周りが素早くフォローしてやらねばいかんだろう。本来フォローに入るべきダブルボランチはいずれも高齢だから、あまり頼りすぎるわけにもいかない。両SHやFWが寄って来るか、あるいは若手のボランチの台頭を望みたい。この試合で出た本田はどうにもうまくないプレーが多かったが、今は彼しか頼れないだろう。若手の有望株である鈴木惇はまだ高校生だし、城後はいまいち調子が戻っていない。選手層の薄さを何とかしたいところだ。
首位のコンサドーレ札幌とはかなり離されてしまったが、2位とは勝点5差でまだまだ混戦。アビスパは例年後半戦で連勝することだし、サポーターはとにかくチームを信じてついていくとしよう。下を向くのは後でもできるのだ。
http://www.jsgoal.jp/result/20070200030220070617_detail.html
http://kyusyu.nikkansports.com/soccer/jleague/avispa/p-ka-tp0-20070618-214542.html