また微妙な補強を・・・

神戸退団を表明している元日本代表のMF三浦淳宏(32)が、J2福岡へ移籍することが18日、濃厚になった。既に福岡側が正式に獲得に乗り出しており、交渉の最終段階に入ったと思われ、金銭面などの折り合いがつけば、近日中にも正式決定の可能性もある。
福岡は現在、自動昇格圏の2位京都に勝ち点11差の6位。現在も2連敗中で苦戦しており、J1昇格への切り札として三浦に白羽の矢を立てた。J1への移籍を認めない方針を示している神戸側とも思惑が一致する。三浦はJ1への移籍に固執していたが、福岡が来季に昇格の可能性があることに加え、地元九州のクラブであることから、移籍に支障はなくなった。
この日、神戸の安達社長は「話をすることはできない」と明言を避けた。だが、これまで三浦獲得に興味を示していたC大阪は、新外国人の補強が決定したことで移籍が完全に消滅。横浜FCもJ1クラブで交渉は難航したままだ。
三浦は現在、神戸市内のジムで1人で調整を続けている。松田監督との行き違いから発生した三浦の移籍問題は、今月中にも福岡入団で決着する可能性が出てきた。
http://kyusyu.nikkansports.com/soccer/jleague/avispa/p-ka-tp0-20070719-229255.html

岩本テル、久保、大久保と、昨年から飛ばしはいっぱいあったんで、正式決定が出るまでは釣られないつもりでおりますが。本当だとしたら、蜂サポとしてはなんとも言えない微妙な補強と思います。三浦アツ自身は優れたフットボーラーですし、昨年の入れ替え戦のことを抜きにしても、J2で十分有効なパフォーマンスを見せてくれるでしょう。ただアビスパにとって有効かどうかは別です。アツはあくまでサイドを主戦場とするアタッカーと認識していますが、現状の布陣では田中佑昌古賀誠史久永辰徳などがSHの主力ですし、宮崎・大塚などサイドのプレーヤーはアビスパには多くいます。ましてやアツはそのいずれの選手よりもベテランであり、ただでさえ若さを失いつつある現メンバーにあっては期待感に乏しいのが正直なところ。
また、資金面で難があるアビスパがアツを取るとなれば、他の選手を変わりに出さざるを得なくなるでしょう。そうなると、アビスパをよく知る神戸の松田監督が選ぶとしたら、やはり誠史になってしまうような気がするんですよね。昨年の降格以来、千代反田やホベルトといった中心選手を放出しましたが、ここでさらに誠史を出してしまったら、本当にチームの骨格から変わってしまうような気がします。クラブがチームの強化を図るのは当然ですが、チームの何もかもを犠牲にしたとして、それで得られる勝利にどれほどの価値があるのでしょうか。アビスパの魂はまだ継がれていない。僕はそう思います。