やっぱり「無駄に便利」だったんじゃないの

先週も絡んだばかりだけれども簡単に。
「町の本屋」の生き残りと大型書店増加傾向への疑問 - かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)
「町の本屋」ってそんなに必要とされてるのかねえ。どこで買おうと値段は一緒だし、個々のパッケージの中身も一緒でしょ。売ってるのが野菜とかだったら「あっちのトマトよりこっちのが色ツヤが良い」ってこともあるけど、「あっちのコンビニよりこっちの本屋のがグラビアの発色が良い」なんて話はないよね。書店同士が勝負できるところって、立地と品揃えとサービス内容くらいじゃないの?
だとすると、中小・零細書店でそんな気の利いたサービスをするにも限界があるし、品揃えだって、生き残りに必死な小さいところほど、コンビニ同様売れ筋に力を入れざるを得ないわけで。既存店が今さら立地を変えることは実質不可能なんだから、規模が同程度の書店同士が差別化できるところって、そんなにない気がするな。
スタッフの質を高めることで他店に対抗するっていう策もあるにはあるけど、世の中で書店員に質を求める人なんて少数派でしょ。カウンターにいるレジ打ちなんて自販機代わりにそこに立ってるとしか思ってない人が大半なんじゃないの?それに、セールスポイントになるほど質の高い売り子が中小の書店で揃えられるかっていうとそれも疑問だし。そもそも良い人材は大手に行きたがるよ。
結局、今までは「町の本屋」が多すぎたんじゃないのかねえ。消費者のためには淘汰されて経済厚生が改善される方がメリットが大きいんではと思う。