ただ消費者のためでなく

ピンク街化出来るってことは、地方とはいえそれなりに人の通る繁華街なんでしょ。そういうところにピンサロとか個室ビデオ屋とかエロ本・エロビデオ専門店があるのは、需要と供給という意味では普通のことなんじゃないの? ある程度の規模の商店街に風俗通りがないってことのほうが俺には妙に思えるんだけど。
NaokiTakahashiの日記 - 地方商店街の話

新たに風俗街が出来るんじゃなくて、既存の店舗が風俗店に入れ替わっていくことを元エントリは言っているんですよね?あくまで消費者としての立場なら風俗街化に文句はないでしょうが、その地域に住む生活者としてはやはり嫌でしょう。
商店街が寂れたとしても代替するマーケットチェーン等で生活の消費は賄えます。ただし中心となる繁華街の雰囲気は地域文化の醸成にある程度は影響を与えるでしょうから、中心部が風俗街に変質することは、商店街の衰退とはまた別の問題ではないでしょうか。前のエントリでは無駄な部分は淘汰されるのもしょうがないという旨を述べましたが、新規参入者については生活者からすると敏感になるポイントだと思います。中洲あたりにいくと風俗店舗の並ぶ中に24時間運営の無認可保育所があったりしますが、ああいうのを見ると諸手を挙げて賛成とは言えないですね。
(以下は追記)
TB頂いたんですが、うまくイメージが伝わってないようなので取り急ぎ書いておきます。

閑静な住宅街なら分かりますが、繁華街の中であれば、別にいいかと考えたり、便利と思う人もいるでしょう。生活者が同時に消費者でもありうる。
盛り場・悪所を排除した街は人の心をゆがませるといいますし、ある程度は許容したほうがいいんじゃないかなあと。
反対する人がいても変じゃないとは思うんですが、俺はその反対運動には賛同できないなと。
NaokiTakahashiの日記 - 反論、というほどでもないですが

まず中心部に商店街があり、立ち並ぶ店の近傍に住宅地が広がっている。大型店の建設により商店街が寂れ、シャッター街化しだす。そのうちに生き残った店が風俗店に装いを変える。元エントリの地方商店街のピンク街化というのはそういう話ですよね。極端に言うと、勤め人が家路についたり子供が友達の家に遊びに行くのに風俗街の中を通るような街並み。いったん消滅しかかった商店街が風俗街として賑わうのを見た地域住民は、そういう風景を想像するんじゃないでしょうか。とりあえず僕はそういうイメージが浮かんだので、ピンク街化を嫌悪する気持ちはわかります。盛り場を排除した街は奇異に見えるのは同意できますが、住宅地以外は盛り場しかないような街並みもやはり奇異ですよ。繰り返しますが、既存の地元商店街の保護じゃなくて、新規参入者の業態についての話ですので。

もしくは、無認可であるというところを気にされているのかもしれません。それは、確かに認可されているほうがいいだろうなあとは思うのですが、そういう託児所がないと働けない女性がいることも考えると、単に無認可だからという理由で否定してしまうのはためらわれます。

ここは大雑把に書き飛ばしたこちらの失当。まず中洲に認可保育所なんかできません。そもそも認可保育所は申込先が自治体だったり開所時間が基本11時間だったり定員が20人以上だったりといろいろ面倒な規制も多い(参考)ので、労働流動性が高いと聞く中洲では逆に小回りが利かないでしょう。人材の質さえ納得できるなら、認可外保育所でちっとも構いません。女性が働くエリアに託児所は必須ですから。とはいうものの、住宅街のそばに不夜城のごとき街並みがあるのはやはり不自然だと思いますし、以前に夜の中洲を通った時にソープやキャバクラとともに保育所が入った雑居ビルを見ていたので、あれが自宅の隣に立つのは勘弁だなあという思いもありました。実際には中洲の近隣にもマンションやアパートはありますし、古くからある家もあります。
ここまで書いて思ったのですが、地方の商店街が風俗街になったらゾーニングなんかできないんじゃないかという観念があるので、風俗街化そのものに反感を覚えるのかもしれません。それと地方の衰退はもはや抗しえない流れとも思っているので、風俗街化で再起を図ることに将来性を感じないというのもあります。一時的に賑わうだけで、結局は「そして誰もいなくなった」となりそうで。