はてブのコメントの抑制法

アカウントを持っていれば誰でも、そして字数制限内であればいくらでもクリップしてコメントを書けるという敷居の低さが、SBMのコメント文化を栄えさせたわけだけど。ネガコメを「見たくない」ではなくて「書いて欲しくない」というニーズがあるのなら、商用サービス提供者の側からすると考えざるを得ないのでしょうし、たぶん考えている。いや、「自分が見たくないようなコメントは書かせない」という考え方がどれほどヤバいものであるかは、わかっている人はわかっているでしょうけど、それはそれとしてね。コメントでの批判に耐性が低い人とか、負荷を受けまくって傷だらけの人に「ストレスにまみれて生きろ」というのも、いささか酷な気はします。個人的には、そういう人は万人に閲覧可能な場所に文章を綴ることはないと思うけれど。

はてな市民何日というがあるけど、ぶくまも、ぶくま日数とぶくま数とでぶくま値を作ってそれで、ぶくまのリストをソーティングするか、隠蔽する機能があるといいと思う。
ネガコメが悪いとは思わないけど、捨てIDでほいほいネガコメ連発するやからをすこし抑制したら見やすくなると思うので。
その点、ネガコメ5は偉いよ。レッドはどうした!
(ぶくま値みたいので重み付けしたらどうかね - finalventの日記)

はてブコメをパブリックにできるのは、もらったスターと同じ数までとかにすれば?ブクマするのは自由だけど基本的にはコメントはプライベートモードでほかの人からは見えないという感じで。
まあ、そうすると一部のグループ内でスターを付け合うというスクラムができるだけかもしれないけど、書き捨てネガコメはある程度排除できるし、ネガコメを助長している勢力は特定できるんじゃない?
(はてブネガコメ抑制策(案) - I 慣性という名の惰性 I)

はてな界隈における通貨といえばはてなポイントがあるけれど、ブックマークコメントをパブリックにするのにはてなポイントを消費するとか、一定以上のポイント保有者だけがコメントを書けるというようにしてしまうと、ちょっとはてブの敷居が高くなり過ぎるかな。だから、finalventさんが言うようにブクマの経験値的なものを導入するか、あるいはryozo18さんのアイデアでは気軽に付けられるはてなスターを通貨がわりに利用していますね。
id:medtoolz のひとが最近繰り返して言っていることだけど、諸々のサービスはいずれ、判断のコストをサービス提供者からサービス消費者に引き渡すというか委ねる方向に動いていくべきで、いつまでも提供者側が判断コストを抱え込んでいると消費者に振り回されてサービス自体が自重で潰れてしまう、ということはありそうな気がします。
ブックマークコメント空間における活発なコミュニケーションを、各SBMにおけるはてブのストロングポイントとしてとらえるなら、上記アイデアはコメントを制限するような効果を持つから、決して望ましいことではないかもしれません。それでも、「ネガコメの無いSBM空間」の実現がより多くの顧客を獲得するための訴求力を持つのならば、はてブのコメントをパブリックにするのにちょっぴりハードルを上げるという方法は、一考に値する方策なのでしょう。
なお当方が以前に考えたこととしては、一定量のダイアリを綴り、はてな市民権を獲得した人だけがブックマークコメントをパブリックにできる、という案でしたが、この場合ははてな以外でブログを書いていてSBMだけはてブを使うようなあの人やあの人が、弾かれてしまうのでした。コメントの書き手の主張や考え方を追跡し、信頼性を確認できるようにするためには、ダイアリと連動した方がよいと思ったんですけどね。

この世界ですべての人に愛され、褒められるのが不可能だなんてことは、僕にだってわかっています。
でもね、「生きていれば悪口を言われることだってある」というのは受け入れざるをえなくても、「だから俺がお前の悪口を言うのは当然の権利だ」と自信たっぷりに主張することが「正しい」とは思えないんだよ。
この世に泥棒や殺人があるのはしょうがないことなんだから、俺が盗んだり殺したりしてもいいだろ?というのと同じ考えかたなんじゃないかねそれは。
(それは「当然の権利」なの? - 琥珀色の戯言)

程度によっては「悪口」も法律によって裁かれるわけで、加罰的違法性を有しない行為については、個々のコミュニティ内部のルールによって規制するしかないんじゃないですかね。fujiponさんが他人の悪口を言わないように自身を律しているのなら、それは称賛されるべき態度と思いますが、そのような公徳心を万人には求められないがゆえに、我々は罵詈雑言の混じる海を否が応でも泳いでゆかねばならないのだと思います。