なぜ労働問題が絡むとポジティブなエントリに激しい反発があらわれるのか

そりゃ簡単な話で、雇用や労働といった案件はマクロ的な経済状況に大きく左右される一方、市井の一般大衆はおおむね、それら経済状況の変革にコミットし得ないからだ。したがって当ダイアリで何度か述べたように、個々人は状況に自身を最適化するしか打つ手がなく、しかしながらこの15年にわたる不況は個人の生活を蝕み、疲弊させてしまっている。人生訓や処世術としてならば支持できても、自身の具体的な振る舞いに話が及ぶと、「これ以上どんなアクションを求めるのか」と不公平感ばかりが募るようになってしまっているのだろう。
なおこれに対する処方箋としては、すみやかにインフレターゲットを導入するなどしてマイルドインフレの状況を作り出し、企業業績と労働分配率の向上を図る、というのがオーソドックスな解答になりますかね。これでもリフレ派バナーを貼っている身ですから。
参考:http://bewaad.com/archives/themebased/reflationfaq.html

(追記)
想定しているのは http://d.hatena.ne.jp/guri_2/20080316/1205641886 とかhttp://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51018376.html あたり。全く不当な事を言っているわけではないけれど、精神論より制度論のほうが実益は多いのでは。