知を嗤う者

なんにしてもこの学問を馬鹿にする風潮が今回の民主党の行動を生んでいるように思えてならない。言ってしまえば日本全体で見れば自業自得な訳だ。ミクロで見ても、心の狭い僕は今後、民主党支持者が経済的に困窮することがあっても今までのように素直に同情できないような気がする。
2008-03-18

1年前のエントリを再掲。

専門家がトンデモなことを言えば人々はその専門家に対する信頼を低下させますが、用いられる知識が高度になりブラックボックス化が進むと、人々は個々の専門家ではなく当該分野の専門知そのものを見くびるようになるのではないか、そういう印象を僕は持っています。そしてその背景には、個人個人がそれぞれに触れてきた専門知に対して信頼していなかった、信頼するほどの研鑽を積めなかった、そういう状況があるように感じました。
専門知への不信 - The best is yet to be.

制度をきちんと定めなかったのは立法府の罪。しかし、知性と論理の声に耳を傾けなかったのは、社会の罪であり我々の罪。21世紀も日本はこの代償を支払い続けるのだろうか。公のために衆の知が結集される時代を、我々は未だ手にしてはいない。