失言じゃなくて暴言

たぶん発言の全貌なんか出ないだろうから、書いてしまおう。

高知市の島崎利幸・自民党市議(72)が、22日夜に同市内で開いた後援会主催のパーティーで、「社民党党首の福島さんは、機械のさびきった、子どもの産めないおばさん連中を引き連れて、『(柳沢厚生労働)大臣辞めろ』と言っている」と発言していたことがわかった。
読売新聞の取材に対し、「柳沢大臣の『女性は子どもを産む機械』発言をとらえ、野党は国会の予算審議を欠席したりしているが、もっと大事なことがあるということを言いたかった」と説明した。
福島党首は23日、「(島崎市議は)女性はみんな機械で、ものを言ったり、抗議をしたりしてはいけないと思っているのではないか。国会であれ、地方議会であれ、こういう発言を許してはいけない」とし、島崎市議に謝罪を要求する考えを明らかにした。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070223ic21.htm

アホかいな。これは柳沢大臣のときとは違うでしょ。「産む機械の数は決まっている」というのは人口統計の見地からそのような例えを出したのであり、例え方が非礼ということはできても、発言の主眼は女性を批判することには無い。ひるがえってこの市議の発言は、まさしく批判するために「機械のさびきった、子どもの産めないおばさん連中」と言っているわけで。こういうのは失言ではなく暴言というのですよ。

パーティーには岡崎誠也高知市長や森下博之参院議員ら約300人が出席。島崎氏は「地方の市議がなんぼほえても問題にならんだろうから言わせてもらう」と前置きし、「産む機械」発言をめぐって国会審議を拒否した野党側を批判する中で発言した。
島崎氏は、先に開かれた同党県議選候補の総決起集会のあいさつでも同様の発言をしたといい、「女性からは『そんなこと言うもんじゃない』、男性からは『男はだいたいそう思うちゅう』と(言われた)」「悪いことを言ったとは思ってない。あと4年間、言いたい放題言わせてほしい」などと述べた。
http://www.kochinews.co.jp/0702/070223headline11.htm

いやいや男であってもそんなこと思いませんし、思っていても言わないよ。というか保守的な風土の九州であってもここまでの暴言にはそうそうお目にかかれないのではないかな。たとえ大正時代に持っていっても暴言でしょう。この件は柳沢発言を擁護した側こそ厳しくみておくべきだと思う。悪意が明確に表れているよ。その発言が本当に意味のあるものだったのか、高知市民が選挙で示してくれるでしょう。